(2019.07 DTM制作)(VSE)
全曲 Allegro con moto (MP3ファイル、7.3MB、7分46秒)
ボロディンが1880年4月に作曲した交響詩で、ロシア皇帝アレクサンドル2世の即位25周年記念の祝賀行事の伴奏音楽として依頼されて作曲したものです。コーカサスの草原での、ロシア人と東洋人の交流が描かれており、ロシアと東洋を表わす二つの主題が提示され、対話しながら発展し、やがてこれらが融合したのち、あたりが静まって行くという筋書きです。全体を通して馬やラクダの足音が、遠く近く響いています。
楽器編成はフルート2、オーボエ1、イングリッシュホルン1、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ、弦五部です。
この曲は、中学校に入学したばかりの時、放課後の校庭で遊んでいると、下校の時刻を告げる音楽として拡声器で流されていました。夕暮れ間近のやや寂し気な雰囲気が、この曲のイメージとして染みついており、私にとっては懐かしい思い出の曲の一つです。楽譜には四分音符で92という速度指定がありますが、私の心に残っていた速度はもっと遅かったため、それよりかなりテンポを落とし、ゆったりとしたノスタルジックな雰囲気を出してみました。
また、曲の最初からヴァイオリンのフラジオレットで、高い連続音が遠く近く現れるのですが、何しろ高齢で耳が悪くなっているので、バランスよく鳴っているかどうかは保証できません。
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